この記事は日経ビジネス電子版に『脱炭素でコンビナート復権へ、ENEOS・三菱ケミカルが廃プラ油化』(9月21日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』9月27日号に掲載するものです。

日本の高度経済成長を支えてきた石油化学コンビナート。産業構造の変化で存在感は薄れつつある。だが、脱炭素の波が押し寄せてきたことで、意外にもその威力を発揮する可能性が出てきた。石油精製から樹脂製品を製造する設備や供給網が整っており、資源循環を進めやすいというメリットがある。

 コンビナートで脱炭素に取り組むのはENEOSと三菱ケミカルだ。鹿島臨海工業地帯に拠点を持つ両社がタッグを組み、ケミカルリサイクルの一種である廃プラスチックの油化を進めていく。

<span class="fontBold">三菱ケミカルの茨城事業所に油化設備を設ける</span>
三菱ケミカルの茨城事業所に油化設備を設ける

 廃プラの油化とは使用済みのプラスチック製品を、原料である石油に戻す技術だ。廃プラのケミカルリサイクルを手掛ける英Mura Technology(ムラテクノロジー)の超臨界水技術を使う。高温高圧の超臨界水で廃プラを分解、液化する。

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