この記事は日経ビジネス電子版に『フェイスブックの「レイバン」端末 ARグラスへの地ならしに』(9月14日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』9月20日号に掲載するものです。

米フェイスブックが「レイバン」ブランドの眼鏡型端末「レイバン・ストーリーズ」を発表した。1年前から計画を公表していた新端末に期待するのは、将来の「ARグラス」に向けた地ならし。人気のサングラスを踏襲したデザインとプライバシー保護の仕組みで、消費者の不安を払拭できるだろうか。

<span class="fontBold">自分の視点から見た映像や写真を撮影できる</span>
自分の視点から見た映像や写真を撮影できる

 「電話が私たちの生活の中心ではなくなる未来に向けた重要な一歩だ」。米国時間の9月9日、米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は新しい眼鏡型端末をこう紹介した。

 サングラスの左右両端の上部に500万画素のカメラを備えており、フレームに配置されたボタンに触れると写真や最大30秒の映像を撮影できる。専用のスマホアプリを通じて「フェイスブック」や「インスタグラム」などのSNS(交流サイト)に投稿可能だ。スピーカーとマイクも内蔵しており、歩きながら音楽を聴いたり、ハンズフリーで通話したりできる。

 最大の特徴は、眼鏡大手の仏エシロール・ルクソティカと共同で、人気ブランド「Ray-Ban(レイバン)」の製品として開発したこと。レイバンのサングラスのデザインを踏襲しながらカメラやスピーカーなどの部品をフレームに内蔵し、価格も299ドルからと手ごろな水準に設定した。

 写真共有アプリを手掛ける米スナップも2016年から同種の製品を手掛けてきたが、カメラ部を強調したデザインを採用した影響もあり、広く普及するには至っていない。販売台数は未公表だ。世界で約25億人の月間利用者数を誇るフェイスブックの参入は、眼鏡型端末が消費者に受け入れられるかどうかの分水嶺になりそうだ。

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