この記事は日経ビジネス電子版に『ラムダにミューも 新型コロナの変異株、知っておきたい10のこと』(9月10日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』9月20日号に掲載するものです。

世界中で次々と発見され、日本でも猛威を振るう新型コロナウイルスの変異株。「デルタ株」の感染が急拡大し、「ミュー株」などの新たな変異株も国内での感染が確認された。そもそも変異株とはどんなもので、どんな特徴があるのか。変異株について知っておきたい情報をQ&Aで整理した。

<span class="fontBold">日本で猛威を振るう変異株の多くはデルタ株だ</span>(写真=国立感染症研究所提供)
日本で猛威を振るう変異株の多くはデルタ株だ(写真=国立感染症研究所提供)

Q:新型コロナウイルスの変異株とは

A:生物やウイルスの遺伝情報が変化することを変異と呼ぶ。一般的にウイルスは増殖や感染を繰り返す中で、遺伝情報が少しずつ変化する。従来のウイルスと異なる性質を持つものを変異株といい、世界保健機関(WHO)はリスク評価に基づき、注目すべき変異株(VOI)と懸念される変異株(VOC)を定義している。VOIのうち感染性や重篤度、ワクチン効果などと関連していることが実証されるとVOCとされる。

Q:現在確認されている主な変異株は

A:VOIとVOCに該当する変異株について、WHOはアルファ(α)からオメガ(ω)まで24種類あるギリシャ文字で命名し、現在は12番目のミュー(μ)まで使われている。発見後、広がらなかった株などを除き、以下のものがある(国名は発見国)。

・VOC(懸念される変異株)
アルファ株(2020年9月、英国)
ベータ株(20年5月、南アフリカ)
ガンマ株(20年11月、ブラジル)
デルタ株(20年10月、インド)
・VOI(注目すべき変異株)
イータ株(20年12月、複数国で)
イオタ株(20年11月、米国)
カッパ株(20年10月、インド)
ラムダ株(20年12月、ペルー)
ミュー株(21年1月、コロンビア)

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