この記事は日経ビジネス電子版に『たばこ事業統合のJT、「もめてばかり」が奏功 Ploom X開発の裏側』(8月23日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』8 月30日号に掲載するものです。

日本たばこ産業(JT)が8月17日に全国発売した加熱式たばこの新製品「プルーム・エックス(Ploom X)」。2022年の国内と海外のたばこ事業一本化を前に、研究開発(R&D)部門がいち早く統合して作り上げた。「もめてばかりだった」という異文化の衝突が初のグローバルモデルを実現させる原動力となった。

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JTが「最重要戦略商品」に位置づける「Ploom X」

 Ploom XはJTが「最重要戦略商品」と位置づける商品だ。現在、加熱式は国内たばこ市場の約3割を占め、このうちシェアトップは「IQOS(アイコス)」を展開する米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI、約7割)。「glo(グロー)」の英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)が約2割で追う。約1割と出遅れるJTは今回の新製品で巻き返しを図る。

 Ploom Xでは加熱温度を同社従来品より高めたほか、加熱技術を新たに開発して吸い応えを向上。Bluetoothを搭載し、スマートフォン上でバッテリー残量の確認やデバイスロックができる機能なども付けた。国内だけでなく、海外での展開も予定する。

 今回の新商品は、JTとしては来年に控える「変革」の行く末を占う商品でもある。それが、22年に予定するJTの国内たばこ事業とJTインターナショナル(JTI)の海外たばこ事業の統合だ。

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