この記事は日経ビジネス電子版に『アフガン人の恐怖と怒り、「欧米の関与、誰のためだったのか」』(8月24日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』8月30日号に掲載するものです。

8月中旬に、イスラム主義組織タリバンがアフガニスタンを制圧した。欧米諸国はアフガン人の国外脱出を支援するものの、準備不足から統率が取れず、難航している。アフガン人の怒りの矛先は、20年間の欧米の関与にも向く。

<span class="fontBold">首都カブールの空港は国外脱出を図る人たちで混乱している</span>(写真=OMAR HAIDARI/ロイター/アフロ)
首都カブールの空港は国外脱出を図る人たちで混乱している(写真=OMAR HAIDARI/ロイター/アフロ)

 イスラム主義組織タリバンが制圧したアフガニスタン。タリバンは記者会見で「内にも外にも敵を欲しない」と述べるなど融和的な姿勢を示していたが、ジャーナリスト家族の殺傷や市民への残虐行為が報告され、アフガンの人々はタリバンの統治に戦々恐々としている。空港周辺の治安が悪化しており、国外脱出は難航している。

 かつてアフガンを保護領とした英国には多くのアフガン人が住む。40代のヤフタリさん(仮名)の家族は英国にいるが、親戚はアフガンの首都カブールに住んでおり、頻繁に連絡を取り合っている。「今のところ危害は及んでいないが、我々はタリバンを信用していない」

 彼らには苦い記憶がある。1996~2001年までのタリバン統治時代に、アフガン市民は厳格なイスラム法を強要された。女性は学校教育や家庭外での就労が禁じられた。ヤフタリさんは当時、英国に移り住んだが、カブールに残る親戚は恐怖が拭い去れない。

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