この記事は日経ビジネス電子版に『レッサーパンダ舎に約1.7億円 相続に「思い」乗せる遺贈寄付』(8月17日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』8月23日号に掲載するものです。

年間50兆円とされる日本の相続財産市場だが、若い世代に資産が回らない課題がある。その中で注目を集めているのが、故人の遺言に基づいて財産を寄付する「遺贈寄付」。動物園の新しい施設が故人の遺志で生まれるなど実績も出てきた。

<span class="fontBold">東山動植物園は遺贈寄付をきっかけにレッサーパンダの導入を決めた</span>(写真=上:PIXTA)
東山動植物園は遺贈寄付をきっかけにレッサーパンダの導入を決めた(写真=上:PIXTA)

 2021年3月に3頭のレッサーパンダを一般公開した名古屋市の東山動植物園。5月に来園したもう1頭を含むレッサーパンダたちが過ごす様子を見られる真新しい獣舎は、名古屋市に住んでいた女性(享年70)からの約1億7000万円の「遺贈寄付」があったことをきっかけに整備したものだ。女性の「子どもたちのために人気がある動物の導入に役立ててほしい」との希望を踏まえて導入を決めた。

 東山動植物園の担当者は「動植物園に愛着のある方からの遺贈寄付と聞いている。園にとってはありがたい話だ」と話す。さらに「19年には4件、20年には3件の遺贈寄付があった。相談をもらう機会も増えている」という。

 遺贈寄付は、NPO法人や応援したいと思う団体・機関などに自分の遺産を寄付できる仕組み。自分が死亡した時の寄付先や金額を遺言状で示しておくことで実行できる。生きている間は特別な出費がなく、死亡後に預貯金や不動産の売却などで残った資産から寄付される。そのため故人は「寄付をした良い人」で人生を終えられる。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り820文字 / 全文1471文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

【無料ウェビナーのご案内】
ZOZO NEXT 金山CEO、
フューチャリスト尾原氏ら登壇!

次世代DX経営と若手人材創出を徹底議論

■テーマ
次世代DX経営が企業競争力を決める ~若手リーダーの創出が企業成長のカギ~

■開催概要
日時:2021年12月13日(月)~14日(火)、合計4セッション
講師:ZOZO NEXT 金山裕樹・代表取締役CEO、フューチャリスト 尾原和啓氏ほか

■パートナー
インテル

■受講料
無料、事前登録制(先着順)

>>詳細・申し込みは以下の記事をご覧ください。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00396/112600001/