この記事は日経ビジネス電子版に『「水だけで汚れゼロ」の食器、学生が広げた販路と共感の輪』(8月6日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』8月16日号に掲載するものです。

1セット1万円強にもかかわらず発売後1時間で30万円超、1カ月で400万円弱を売り上げた食器がある。キャンプ用途を想定した「水だけで汚れが落ちる」という特徴が消費者の心をとらえた。特殊塗料メーカーの隠れた技術を世に知らしめる原動力となったのは何だったのか。

<span class="fontBold">地元大学生のアイデアから生まれたキャンプ皿「Earth Gear」</span>
地元大学生のアイデアから生まれたキャンプ皿「Earth Gear」

 食器の名称は「Earth Gear(アースギア)」。キャンプ用を想定して作られた。最大の特徴は洗剤を全く使わなくても、水だけで汚れを落とせる点だ。

 Earth Gearには人体に無害な塗料が塗布されており、霧吹きなどで吹きかけた水が塗料と汚れの間に入り込み、汚れを浮き上がらせる仕組みだ。洗剤や汚れを流す必要がなく、水も少量で済むため資源の節約にもつながる。

 この特殊塗料の技術を持つのは2000年創業の五合(愛知県春日井市)だ。電気機器メーカーで電子制御機器の製造などを手掛けていた小川宏二社長が、製品の改善提案や新製品開発に取り組みたいと立ち上げた。その後、塗装関連のコンサルティングを手掛けていたところ、「特殊塗料を開発したが、後継者がいない。事業を引き継いでほしい」との依頼が舞い込んだ。五合は依頼主が持つすべての特許について専用実施権の契約を結び、「ゼロ・クリア」との登録商標で販売を始めた。

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