この記事は日経ビジネス電子版に『欧米に光明も残る課題 シャープ傘下「dynabook」の現在地』(8月6日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』8月16日号に掲載するものです。

世界初のノート型パソコンとして発売され、かつてその名をとどろかせたブランド「dynabook(ダイナブック)」。 東芝からシャープ傘下に入り、間もなく3年。2021年度の上場を目指している。新型コロナウイルス禍で欧米事業に光は見えたようだが、再興に向けやるべきことは多い。

<span class="fontBold">学校に売り込んだが、国内では海外勢に押された(右は覚道社長)</span>(写真=右上:村田 和聡)
学校に売り込んだが、国内では海外勢に押された(右は覚道社長)(写真=右上:村田 和聡)

 「欧米での販路開拓がうまくいっている」。ダイナブック(東京・江東)の覚道清文社長はこう話す。コロナ禍で日本よりも規制が厳しく、ロックダウン(都市封鎖)の続いた欧州が特に伸びた。

 シャープの傘下に入ったのは2018年10月。かつて中期経営目標で示した20年度の売上高海外比率の目標は42%。18年度(当時見込み)の22%から、現在は「4割に近いところまでいった」と覚道社長は話す。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1056文字 / 全文1485文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。