この記事は日経ビジネス電子版に『JR九州の西九州新幹線 来年秋開業、懸案抱えたまま工事急ピッチ』(7月26日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』8月2日号に掲載するものです。

2022年秋に開業する西九州新幹線の工事が、急ピッチで進んでいる。佐賀県と長崎県をつなぐJR九州の新たな動脈だが、複数の懸案が残されている。最も気にかかるのは、他の新幹線とどうつなげるのか、ルートが未決定であることだ。

<span class="fontBold">長崎駅のホームにはすでにレールが敷かれている</span>
長崎駅のホームにはすでにレールが敷かれている

 開業すれば新幹線として日本最西端の駅に──。7月12日、西九州新幹線長崎駅のホームが報道陣に公開された。建設を担う独立行政法人、鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると建築工事の進捗率は約80%。準備は最終段階だ。

 暮らしと経済を刷新する新たな交通手段ではあるが、実は西九州新幹線は重要な問題を積み残している。22年秋に開業するのは、長崎駅から武雄温泉駅(佐賀県武雄市)までの約66km。そこから九州新幹線の新鳥栖駅(佐賀県鳥栖市)などほかの新幹線へとつながるルートが未決定のままなのだ。

 つまり、開業時の西九州新幹線は“離れ小島”の状態。武雄温泉駅から博多方面へ向かうときは在来線特急に乗る必要がある。開業を来年に控えても、乗り継がなければならない形がいつ終わるのか見通せていない。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り854文字 / 全文1407文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。