この記事は日経ビジネス電子版に『NTT東が新興と“売らない店舗”オープン 10年で2000店舗の勝算は』(7月15日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』8月2日号に掲載するものです。

スタートアップがNTT東日本と組み、東京・渋谷のど真ん中にカフェをオープンした。売りたいのはコーヒーではない。来店客の行動パターンを分析し、出展者に提供して稼ぐモデルだ。実店舗を「ショールーム」と位置づけ、ネット通販に誘導するのは世界の潮流だ。NTT東は商機をつかめるか。

<span class="fontBold">コーヒーを格安で提供することで日常的な来店を促す。約300点の陳列スペースの内、すでに220点が埋まっている</span>
コーヒーを格安で提供することで日常的な来店を促す。約300点の陳列スペースの内、すでに220点が埋まっている

 渋谷の地下街に7月にオープンした「AZLM CONNECTED CAFE」の特徴は、99円(税込み)という格安コーヒーだ。近隣店舗では1杯400円超が相場だが、運営するコネクテッドコマース(東京・渋谷)の中村武治社長は「それでも採算は合う」と話す。極論すれば、コーヒーは売れなくても構わない。

 15坪の店内には地方の特産品など約300点を陳列できるスペースがあり、月額3万3000円(同)で展示できる。この出展料で店舗の運営費用を賄う「カフェ兼ショールーム」という新たなビジネスモデルを目指しているからだ。展示している商品が同社のネット通販サイトで売れれば、10%の販売手数料が得られる仕組みだ。

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