この記事は日経ビジネス電子版に『山口FG、株主総会直後のトップ解任は「クーデター」か』(7月13日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』7月19日号に掲載するものです。

山口銀行を傘下に置く山口フィナンシャルグループの吉村猛会長兼CEO(最高経営責任者)が役職を解任された。株主総会直後の取締役会で、再任が否決されたため、「クーデターではないか」との見方も広がっている。ガバナンス(企業統治)の観点から詳細な説明を求める声もある。一体、何があったのか。

<span class="fontBold">解任された山口フィナンシャルグループの吉村猛会長</span>(写真=共同通信)
解任された山口フィナンシャルグループの吉村猛会長(写真=共同通信)

 「本当に現実に起きたことなのか。話が大きすぎて信じられない。世間もこの事案をうまくのみ込めていないのではないか」。こう声を震わせるのはある地方銀行の幹部だ。銀行界でガバナンス(企業統治)に関わる前代未聞の“事件”が起きた。

 舞台となったのは、山口銀行などを傘下に置く山口フィナンシャルグループ(FG)。同社は6月25日の株主総会直後に開かれた臨時取締役会で、吉村猛会長兼CEO(最高経営責任者)の再任を否決したと発表した。吉村氏は会長を事実上解任され、代表権のない取締役にとどまり、CEOは椋梨敬介社長が就くこととなった。

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