この記事は日経ビジネス電子版に『キリン、サントリーの糖質ゼロが快走 減税「ビール」の争い』(6月29日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』7月5日号に掲載するものです。

キリンが2020年10月、サントリーが21年4月に発売した糖質ゼロビールが売れている。発泡酒や第三のビールが中心の糖質カット商品を、多くの消費者は潜在的にビールでも望んでいたようだ。開発期間は両社とも同じ5年。立て続けに登場したのは偶然ではない。酒税法改正という動機があった。

<span class="fontBold">キリンビールは「一番搾り」ブランドで販売。サントリービールは金色のデザインが目を引く</span>
キリンビールは「一番搾り」ブランドで販売。サントリービールは金色のデザインが目を引く

 サントリーも開発していたのかと驚いた消費者は多かったのではないだろうか。キリンの発売から遅れること半年。サントリービールの「パーフェクトサントリービール」の出足が快調だ。当初計画の1.2倍の売れ行きと説明している。キリンビールの「キリン一番搾り糖質ゼロ」も21年3月上旬に累計販売数量が1億本(350ミリリットル缶換算)を超えた。キリンが過去10年に売り出したビール新商品で最速のスピードとなる。

 糖質・カロリーオフといった機能系商品は発泡酒や第三のビールが中心だった。大手4社のうち2社が足並みをそろえるように、技術的に難しいとみられていたビールで糖質ゼロを実現。21年1~4月のビール市場に占める両製品の数量シェアは6.3%となった(サントリー調べ)。

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