この記事は日経ビジネス電子版に『黒字転換のメルカリ、問われる増益の中身』(6月25日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』7月5日号に掲載するものです。

メルカリは2021年6月期の連結最終利益が50億円になりそうだと発表した。「ユニコーン」として18年に上場を果たしてから初めての黒字となる。利益を押し上げたのは投資の削減。もろ手を挙げて喜ぶのはまだ早いようだ。

 メルカリが6月23日に黒字予想を発表すると、東京株式市場では翌日に株価が一時12.5%上昇。6月28日には2月中旬以来となる6000円台を回復した。20年6月期の連結最終損益は227億円の赤字だったが、投資の削減や巣ごもり需要などで大幅に改善した。

巣ごもり需要も利益増加の一因
●メルカリの連結営業損益(四半期ベース)
<span class="fontSizeL">巣ごもり需要も利益増加の一因</span><br />●メルカリの連結営業損益(四半期ベース)
注:マイナスは赤字。21年4~6月期は予想値(写真=Shutterstock)
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 「売上高が伸びたわけではないが、利益を確保し、ポジティブに捉えられている」(松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト)。企業価値10億ドル(約1100億円)を超す未上場企業のユニコーンと騒がれたメルカリの黒字化は、続いて上場していった新興勢への業績改善の期待も呼び起こす。

 ただ、増益の内容を子細に見ると、不安がまったくないとも言えないようだ。

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