この記事は日経ビジネス電子版に『鴻海も参戦 日本車の牙城、東南アジアをEVで攻める中国・新興勢』(6月21日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月28日号に掲載するものです。
中国の長城汽車がタイに初進出し、ハイブリッド車を生産する新工場を稼働させた。台湾の鴻海精密工業もタイの石油公社とEV分野で提携するなど、中国勢や新興勢の動きが目立っている。急速なEVシフトを奇貨に、日本車の牙城である東南アジア市場を突き崩そうとの狙いがある。

中国の自動車大手、長城汽車は6月9日、タイに新工場を開設した。米ゼネラル・モーターズ(GM)から買収した工場を「世界水準のスマートファクトリー」(長城汽車ASEAN&タイランドのエリオット・チャン社長)に改修したという。
開業当初に生産する「ハーバル H6 ハイブリッドSUV」は東南アジア市場を開拓するため新たに開発されたハイブリッド車(HV)だ。トヨタ自動車が展開するHV「カローラクロス」(101万~119万バーツ=約351万~414万円)などと競合するが、「(ハーバルH6は)カローラクロスを下回る価格に設定されるのではないか」と野村総合研究所タイの山本肇シニアマネジャーはみている。
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