この記事は日経ビジネス電子版に『三菱重工に吹く「グリーンの風」 カーボンフリー水素で全方位外交』(6月17日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月28日号に掲載するものです。
化石資源を前提とした事業構造の大幅な見直しを迫られている三菱重工業。6月14日に開いたバーチャル工場見学会では水素発電用ガスタービンの商用化に自信を見せた。「石橋をたたいても渡らない」。そんな社員の発想を変えるべく水素供給網構築に全方位で取り組む。

見学会の舞台となったのは三菱重工のエネルギー部門の中核子会社、三菱パワーの高砂工場(兵庫県高砂市)。水素発電に用いるガスタービンの開発から設計、製造、実証までを一貫して手掛け、水素だけを燃料とする「水素100%専焼ガスタービン」の開発に取り組む。
「2050年度までに温暖化ガス排出量を実質ゼロにする」という目標の下、化石燃料を使う火力発電所は停止を迫られる見通しだ。火力発電の脱炭素化では、燃やしても二酸化炭素(CO2)を排出しない水素を天然ガスに混ぜる方式が現時点では有力。最小限の改造で既存のガスタービン設備を有効利用できるからだ。
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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

近年、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の進化と普及が急速に進み、私たちの生活やビジネスに革新をもたらしています。しかし、注意が必要なリスクも存在します。AIが誤った情報を生成する可能性や倫理的な問題、プライバシーの侵害などが懸念されます。
生成AIの利点をどのように理解し、想定されるリスクに対してどのように対処するか。日経ビジネスは6月20日(火)に「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」と題したウェビナーを開催します。日経ビジネス電子版にて「『AI新時代』の落とし穴」を連載中の米シリコンバレーのスタートアップ企業、ロバストインテリジェンスの大柴行人氏を講師に迎えて講演していただきます。
通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
■モデレーター:島津 翔(日経BPシリコンバレー支局 記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)
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