この記事は日経ビジネス電子版に『リアルと中継の合わせ技、コロナで広まるハイブリッド結婚式』(6月21日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月28日号に掲載するものです。
新型コロナウイルス禍の1年強で、約1兆円の損失が出たブライダル業界。強い逆風が吹きつける中、オンライン配信という新たなサービスが誕生した。新たな参列スタイルとして「コロナ後」も広がる可能性がある。

「仕事が医療関係のため、同僚は誰も呼ぶことができずに諦めていた。それがかなえられてうれしい」──。ゲストハウスウエディングを中心に、全国に約20店舗を運営するベストブライダル(東京・渋谷)には、コロナ禍の中で結婚式や披露宴をあげたカップルから、感謝の言葉が日々届く。
密を避け、地域をまたいだ移動が制限される状況が1年以上続き、多くの披露宴開催予定者が延期や中止を余儀なくされた。ただ、都合上どうしても日程をずらせないカップルも少なくない。そんな新郎新婦向けに、オンラインでの配信サービスが登場している。
リアルで披露宴を実施しつつ、その模様をオンラインで中継する「ハイブリッド結婚式」。ブライダル業界で2020年から広がりを見せており、ベストブライダルも同年6月からスタートした。
感染リスクが高い高齢の祖父母や、遠く離れた地方の親戚に晴れ姿を見せる。あるいは親族向けにリアルな披露宴を行い、友人にはオンラインでの参加を促すなど、使い方は様々だ。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り793文字 / 全文1414文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?