この記事は日経ビジネス電子版に『ノジマ首脳「吹っ切れた」、スルガ銀と提携解消協議へ』(5月27日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月7日号に掲載するものです。

家電量販大手のノジマとスルガ銀行が資本業務提携の解消について協議を始めた。「銀・商」が連携する新しい金融のあり方として注目を浴びた提携から1年余り。経営方針や人事案を巡る対立が再燃し、両者の意見の隔たりが鮮明化している。

 「我々に言うことと実際にやろうとしていることが違う」──。スルガ銀行の経営陣に不信感を募らせるのは、家電量販大手ノジマの首脳だ。2020年5月にスルガ銀との資本業務提携を締結してから約1年。両者の経営再建方針や人事案を巡る対立が再び鮮明化し、ノジマがスルガに揺さぶりをかけている。

再建の方向性や取締役人事を巡り両者の溝は深まっている(写真=2点:日刊工業新聞/共同通信イメージズ)

 スルガの筆頭株主であるノジマは5月27日、資本業務提携の解消を検討しているとの一部報道に関し、「(提携見直しの)協議の申し入れをしたことは事実」と認め、今後話し合いの場を設けると明らかにした。

 関係者によると、スルガは27日午前に取締役会を開催した。経営への関与を強めたいノジマ側が取締役の過半に自社が推薦する人物を就任させる人事案を要請したが、受け入れられなかった。この結果、ノジマはスルガ株を売却する協議を開始。ノジマ保有分のどの程度をスルガが買い戻すかといった具体的なスキームを早ければ6月中にも固める。

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