この記事は日経ビジネス電子版に『弱り目にたたり目、2兆円買収に冷や水を浴びたセブンの苦悩』(6月1日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月7日号に掲載するものです。

国内小売り2位、セブン&アイ・ホールディングスの経営がすっきりしない状態が続いている。成長戦略の柱と位置付ける米コンビニエンスストアチェーンの買収に現地当局が難色を示した。コロナ禍でコンビニ業態が苦しい中、物言う株主による株取得まで明らかになった。苦悩は深まるばかりだ。

都内で開いた定時株主総会は波乱なく終わったが、経営課題は明らかになったという声が出た

 5月27日に都内の本社で開いた定時株主総会には前年より49人多い176人が足を運んだ。1時間31分で波乱なく終えたが、経営課題は明らかになったと出席者は言う。日本円換算で約2兆3000億円を投じた米コンビニチェーン、スピードウェイの買収について経営側は「北米は大手チェーンのシェアが低く、期待している。バリューチェーンを築けるようにしていく」と説明したもようだ。

 コロナ禍の直撃を受け、セブン&アイの2021年2月期連結決算は営業収益が5兆7667億円で前の期比13%減。純利益も1792億円で同18%減った。原油価格の下落でガソリンの仕入れ価格が下がり、海外コンビニ事業の多くを占めるガソリン販売に追い風が吹いたにもかかわらず、利益はこの水準だ。

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