この記事は日経ビジネス電子版に『ソフトバンクGが起用「孫ちゃん」と呼ぶコーエーテクモ会長の巧み』(5月31日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月7日号に掲載するものです。

5月21日にソフトバンクグループ(SBG)が公表した新任取締役候補案が話題を呼んでいる。子会社トップ、社外の企業法務弁護士と並んだのは、コーエーテクモホールディングスの襟川恵子会長だ。ゲーム開発会社から社外取を起用する理由は何なのだろうか。

約5兆円の純利益は「たまたまのたまたまのたまたま」と孫氏は話す(写真左はHP掲載のユーチューブ動画から)。右は襟川氏

 コーエーテクモは「三国志」など有名シリーズを手掛ける老舗のゲーム開発会社だ。投資会社SBGが資金を投じる先はIT業界が中心とはいえ、ゲームが本丸ではない。孫正義会長兼社長が掲げるのはAI技術を駆使した「情報革命」で、ゲームとはやや距離がある。

 にもかかわらず襟川会長を起用したのはなぜか。実は、襟川氏は孫氏が数十年前、ソフトウエアの流通事業を手掛けていたころから付き合いがあり、襟川氏は親しみを込めて孫氏のことを「孫ちゃん」と呼ぶという。経営者として旧知の間柄なのだ。

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