この記事は日経ビジネス電子版に『GEデジタル化のキーマンは建設・不動産業界でもDXを実現できるか』(5月25日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』5月31日号に掲載するものです。

伝統的企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)として脚光を浴びた米ゼネラル・エレクトリック(GE)。その総責任者を務めていたビル・ルー氏が、2019年からオーストラリアで新たな挑戦をしている。保守的な企業や業界でDXを進めるために必要なこととは何か。

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GEのデジタルトランスフォーメーションを進めたビル・ルー氏

 「世界で最も優れた企業であるGEの仕事で学んだのは、戦略にはデジタルが含まれていなければならないことだ」

 GEのデジタル化推進の立役者だったビル・ルー氏はこう語る。同社は2015年にサービスやソフトウエアで本業のDXを推進するGEデジタルを米シリコンバレーに設立。その最高経営責任者(CEO)だったのがルー氏だ。

 ルー氏は18年末までにGEデジタルを退社し、19年初頭からオーストラリアの不動産・建設業、レンドリースに参加した。同社は日本や米国など世界各地に拠点を持ち、オフィスや住宅、社会インフラなどの開発を手掛ける。

 「一等地を利用し、開発・建設し、近代化することを得意としているユニークな業態だ。ここにデジタルの能力を加えるのが私の役目だ。最終的にはデジタルツインの技術を活用し、すべてデジタルで管理できるようにする」。ルー氏はレンドリースのビジネスモデルとDXの狙いをこう語る。

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