この記事は日経ビジネス電子版に『コロナ後の「やっぱり中国」鮮明、輸出額は過去最高水準』(5月25日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』5月31日号に掲載するものです。
中国向け輸出額が過去最高の水準にある。背景にあるのは中国の旺盛な設備投資需要だ。産業用ロボットや半導体製造装置のメーカーは「足元の状況は過去最高レベル」と興奮を隠さない。コロナの影響からいち早く抜け出した中国への依存度が高まるのは避けられない情勢になっている。
「3月、4月と足元の中国での受注状況は単月で過去最高レベル。絶好調だ」。こう話すのは安川電機の担当者。中国での活況に国内の産業機械メーカーが沸いている。
財務省が5月20日に公表した4月の貿易統計(速報値)によれば、中国向け輸出額は前年同月比33.9%増の1兆5834億円。単月で過去最高となった3月に迫る水準だ。中国への輸出拡大をけん引したのは半導体製造装置。移動の制限で設置工事が難しかった前年同月から2.3倍に伸びた。4月の中国向け輸出額は、コロナ禍での落ち込みから回復しただけではない。2年前の同月と比較しても3割弱伸長している。
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