この記事は日経ビジネス電子版に『“動画映え”で家飲み需要に火をつけたアサヒ「生ジョッキ缶」』(5月18日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』5月24日号に掲載するものです。
アサヒビールが4月に発売した「スーパードライ生ジョッキ缶」の人気が爆発し、販売の一時停止が続いている。ふたを全開にするとこんもりとした白い泡が立ち、店で飲む生ビールのような風合い。何より動画が映える。ビールの魅力を再認識してもらい、若年層に訴求する両取りに成功したが、供給がおぼつかない悩みを抱えている。
「もこもこの泡が出てアトラクションみたい」「クリーミーな泡がお店の生ビールのようだった」──。これらは「アサヒスーパードライ生ジョッキ缶」を開封した写真に添えてツイッターに投稿された消費者の感想だ。4月6日にコンビニエンスストアで先行販売した生ジョッキ缶はSNS(交流サイト)などを通じたキャンペーンで潜在需要が膨らみ供給が追い付いていない。
先行販売の2日後に出荷を一時停止。4月20日に全国発売したが翌日に再び出荷を止めた。想定外の速さで同月分の98万箱(1箱=340ml×24缶)が売れたためだ。6月15日から改めて販売するが、30万箱に数量を限定している。
生ジョッキ缶は缶胴内側に特殊な塗料を焼き付けたクレーター状の凹凸がある。開封時に缶内の圧力が解放されると、この微細な凹凸部分から発泡する仕組みだ。
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