この記事は日経ビジネス電子版に『住宅業界襲う「ウッドショック」 3カ月で木材価格1.5倍に』(5月17日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』5月24日号に掲載するものです。

世界で木材需給がひっ迫する「ウッドショック」の影響が有数の木材輸入国である日本にも及んでいる。日本の木材自給率は上昇傾向にあるものの、依然4割を切っているため住宅建材に輸入木材が占める割合は大きい。国産材の供給も限られることから、住宅業界では需給安定の見通しの暗さを悲観する声が上がっている。

(写真=PIXTA)

 4月上旬、首都圏で住宅を建築中の男性の元に施工事業者から1通のメールが届いた。「価格や納期に大きな変動があり工事遅延のお願いをする場合がある」。この事業者に木材を納める問屋は「海外で木材の需要が旺盛なため仕入れ価格が急騰しており、価格に転嫁せざるを得ない」と説明したという。引っ越し準備をしていた住宅購入者が施工者に宿泊先を要求する事例も聞かれるなど、住宅業界では混乱が続きそうだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた景気低迷により、2020年春ごろの木材価格は底値に近い水準で推移していた。しかし、21年1月ごろから価格上昇の兆しが見え始めた。

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