この記事は日経ビジネス電子版に『孫正義氏、純利益5兆円でも控えめ発言を繰り返した理由』(5月14日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』5月24日号に掲載するものです

ソフトバンクグループ(SBG)の2021年3月期の連結純利益は4兆9879億円となった。国内企業の歴代トップで、世界の投資先企業の上場などが利益を押し上げた。巨大ファンドとして刈り取りの時期に入る中で、今後は保有株の売却戦略が重要になる。

主な投資先の株価は不安定
<span class="textColTeal fontSizeL">主な投資先の株価は不安定</span>
注:単位はドル、カッコ内は3月末比の騰落率%、▲はマイナス
[画像のクリックで拡大表示]

 「大型の新規上場や株高など、たまたまが重なって一時的に利益が膨れ上がった」。孫正義会長兼社長は5月12日の決算会見で、謙遜するかのようにこう語った。巨額の利益を生み出した背景にあるのは、投資先のIPO(新規株式公開)や歴史的な株高だ。

 前期は傘下の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」が投資する企業のうち14社が上場した。その1つに「韓国のアマゾン」として知られる通販大手のクーパンがある。

 米ニューヨーク証券取引所に3月11日に上場。SVFはクーパンの発行済み株式の約3割を保有する筆頭株主で、SBGは前期に2兆5978億円の未実現評価益を計上した。2020年12月にIPOを果たした米料理宅配のドアダッシュも、6611億円の利益増加に貢献した。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り792文字 / 全文1344文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。