この記事は日経ビジネス電子版に『北米市場がコロナ前水準に 自動車の業績回復は「追い風参考」』および『EVに本腰入れるトヨタ、反転攻勢のカギは「電池調達力」』(いずれも5月18日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』5月24日号に掲載するものです。

出そろった国内自動車メーカーの2021年3月期決算は、コロナ禍の影響で全7社が減収だった。今期の業績回復のけん引役として期待するのが、販売台数がコロナ前の水準に近づいた北米市場だ。ただし、金融緩和と半導体不足による需給逼迫という特殊要因が好調を支えている側面がある。

<span class="fontBold">日産自動車は2021年3月期の北米での新車販売が同年2月の見通しを上回った</span>(写真=AP/アフロ)
日産自動車は2021年3月期の北米での新車販売が同年2月の見通しを上回った(写真=AP/アフロ)

 コロナ禍での新車需要減少から回復しつつある国内自動車メーカー。2022年3月期の業績予想を開示した6社すべてが売上高で21年3月期を上回り、5社で最終損益が改善する見通しだ。

 各社の業績回復のけん引役となりそうなのが北米市場だ。今期の北米での販売台数を、トヨタ自動車は17.6%増、ホンダは14.9%増、日産自動車は17.1%増と見込む。いずれも世界販売台数の伸び率を上回る水準だ。

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