東京電力ホールディングス(HD)は、会長に三菱ケミカルホールディングス会長の小林喜光氏が就くと発表した。東電の社外取締役を経験したことや、エネルギー分野に詳しいことが理由だ。ただ、東電の経営は通常の企業と違う難しさがある。脱炭素など課題も山積みで、改革の道は険しい。

(写真=AFP/アフロ)
廃炉や脱炭素といった課題が山積みの中、小林氏は火中の栗を拾う形で会長に就く(写真=共同通信)

 小林氏は4月28日、東京電力HDの記者会見で「原発事故を処理するだけの会社でなく、社会のためのエネルギー事業を先導していく存在にしたい」と抱負を語った。6月29日の株主総会後に就任する。

 東電は2012年から3代続いて外部から会長を招き、小林氏は4代目。12~15年に社外取締役を務め、現在は原子力損害賠償・廃炉等支援機構の運営委員だ。三菱ケミカルHDや経済同友会で発揮してきたリーダーシップに期待する声は多い。

 「ただ、東電の経営には通常の企業と違った特有の難しさがある」というのは同社の関係者。トップダウンというより「多くの利害関係者との調整が重要になる。経営者としては忍耐力も問われる」という。

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