新型コロナウイルスの影響で大幅な収益減少に苦しむ宿泊業者が、相次いで身売りしている。米大手投資ファンドのブラックストーン・グループは、京都などの8つのホテルを約600億円で取得した。国内金融機関による融資の余力は限界に近づいており、金融主導の再編が進むとの見方が出ている。

近鉄GHDが売却する客室数988の「都ホテル京都八条」

 「ついにブラックストーンが動いたか」。同社が近鉄グループホールディングス(GHD)から「都ホテル京都八条」など8物件を買い取ることについて、あるホテル事業関係者はこう語った。この取引は近鉄GHDが3月下旬に発表したもので、売却額は約600億円とされる。

 外資系ファンドが、潜在力があるにもかかわらず苦境に陥った宿泊業者の資産を買うのは「時間の問題」との見方があった。各国政府によるコロナ対策の財政出動などで、世界的なカネ余りの状態にあるからだ。

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