この記事は日経ビジネス電子版に『旧駅や車両基地見学、京成電鉄のマニア向けツアー快走』(3月26日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』4月5日号に掲載するものです。

新型コロナウイルス禍で成田空港発着の需要が消えた、私鉄大手の京成電鉄。集客のため目を付けたのは、普段人の入れない廃駅などの施設だ。企画した様々なツアーに延べ3000人が参加した。企業は自社の資産をどう生かすか知恵を競う。

ツアー専用の特別列車も用意。30年前に時が戻ったかのような雰囲気をつくり出した

 3月20日、旧成田空港駅に列車が滑り込んできた。京成電鉄が企画したあるツアーの特別車両だ。この駅は1991年から使われていない。薄暗いホームに古い木製ベンチ。今はもうない東京銀行や武富士の看板広告が残り、30年前から時が止まっているかのようだ。

 京成電鉄は普段立ち入ることのできない旧駅や車庫の見学ツアーを2020年6月から始め、計20回開いた。毎回定員の6~7倍の申し込みがあり、抽選で参加者を決める人気ぶり。3月20日のツアーも、参加費6000円と安くないが、定員いっぱいの170人を集めた。

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