この記事は日経ビジネス電子版に『全人代中の異例株安が示す中国の不安 「国家隊」の買い支え利かず』(3月15日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』3月22日号に掲載するものです。

3月5日から11日まで開催された中国の全国人民代表大会(全人代)の期間中に異例の事態が起きた。株価が大幅に下がり「株式市場」という単語がネット検索できなくなったのだ。重要な政治イベント中は中国政府系の機関投資家が買い支える中国株式市場で一体何が起きているのか。

全人代期間中の株価下落に習近平国家主席は何を思うか(写真=AP/アフロ)

 3月10日、中国版ツイッターと呼ばれる「微博(ウェイボ)」で「股市」という単語が検索できなくなった。「股市」とは株式市場のこと。中国では政府の意向を受けて、プラットフォーマーが特定の文言をネットで検索できないように規制をかけることが時折ある。だが、政治的にさほど敏感でない一般的な用語が対象になることは珍しい。

 中国では3月5~11日に全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開催された。同時期に開催される全国政治協商会議と併せて「両会」と呼ばれる。中国には、両会のような重要な政治イベントの期間には株式相場が下落しないという奇妙な法則がある。

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