ファーストリテイリングが傘下のユニクロとジーユー(GU)のほぼ全商品で9%値下げする。消費税を含めた価格の総額表示が4月から義務付けられるのに合わせた措置だ。新型コロナウイルス下のアパレル業界で一人勝ちともいわれるファストリ。値下げの理由を探った。

(写真=森田直樹/アフロ)
(写真=森田直樹/アフロ)

 3月4日、ファストリは12日からユニクロの全商品を一律約9.1%値下げすると発表した。GUも同時にほぼすべての商品を約9.1%値下げする。ファストリの柳井正会長兼社長は「できるだけ多くの商品の価格をそのままに、消費税込みのお求めやすい価格で販売し、お客様の生活に寄り添っていきたい」とのコメントを出した。

 直接の背景は消費税率引き上げに伴う特例措置が3月末に終了することだ。小売業は4月から消費税を含む価格を明示するよう義務付けられる。ファストリは税抜き価格で表示してきた値札を変えず、本体価格を変更して対応する。その結果、消費者の支払総額は約9.1%安くなる。

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