この記事は日経ビジネス電子版に『じわり広がる「お試し転職」、副業が開けた人材流動化の風穴』(2月12日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』2月22日号に掲載するものです。

在宅勤務で浮いた通勤時間で試しに副業し、そこから副業先企業に転職する「お試し転職」が目立つ。採用企業と転職する人材の双方が副業期間を通じ、スキルや社員との相性など、互いを深く知ることができる。人材流動化を促す一因となりそうだが、副業を解禁している企業にとっては社員を手放さない工夫が必要になる。

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

 「転職するなんて思っていなかった」。人材大手に勤めていた塚本ひかりさんは2021年2月、ポータルサイト構築・運営のスタートアップ企業、コミューン(東京・品川)に転職した。

 前職は人事システム開発のプロダクトマネジャー。3年前に人事部門から異動し「人事のための製品なのに現場感覚が分からなくなっていた」。在宅勤務で浮いた往復2時間弱の通勤時間を人事分野の副業に充てようと考えた。

 YOUTRUST(東京・渋谷)の副業・転職マッチングサービスに登録すると、コミューンから声がかかり、20年8月に採用、人事職で副業を開始。在宅勤務で週3~4日、本業の就業時間の前後に1日2時間の業務に当たった。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り895文字 / 全文1439文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

世界の頭脳に学ぶウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。