この記事は日経ビジネス電子版に『ミラーレスカメラで底力見せたキヤノン、反転攻勢へ』(1月29日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』2月8日号に掲載するものです。

コロナ禍に翻弄され、2020年4~6月期に四半期として初めての赤字に陥ったキヤノン。「フルサイズ」のミラーレスカメラなどが好調で、通期業績は下方修正後の見通しを上回った。高収益企業への回帰を目指す今期は、進めてきた事業ポートフォリオ転換の成否が見えてきそうだ。

(写真=アフロ)

 「まったく悲観も心配もしていない」。キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長CEO(最高経営責任者)は、2020年秋の本誌の取材で、事業の先行きについてこう答えていた。

 キヤノンの株価は20年7月以降、1999年以来の安値圏に沈んでいた。コロナ禍でオフィスの利用者が減って印刷需要が減少し、主力の複合機やプリンターの事業が打撃を受けた。ディスプレーの製造装置は日本の技術者が海外に渡航できない状況が続いて設置作業が遅延。プロ向けカメラのショーケースとして期待していた東京五輪も開催延期となった。

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