楽天モバイルに転職したソフトバンク元社員が技術情報を持ち出し、不正競争防止法違反の容疑で逮捕された。情報は基地局を巡るものとされ、実際に楽天モバイル内で使われたかどうかは分かっていない。楽天モバイルは大手の低料金プランで存在感が低下した。そこに社員の逮捕事件が起き、泣き面に蜂の状態だ。

 不正競争防止法の違反容疑で逮捕されたのは、楽天モバイルの現役社員だった。2019年12月までソフトバンクの技術部門に勤務。20年1月に楽天モバイルへ移る直前に、基地局同士や基地局と交換機を結ぶ固定通信網の技術情報をソフトバンクから盗んでいた。

 ソフトバンクは、主流の4Gや次世代通信規格「5G」で使える技術が盗まれ「楽天モバイルの基地局の工期短縮やコスト削減に使われたのでは」と疑う。楽天モバイルは「営業情報が当社で使われたことはない」などと反論していた。現在は、捜査が始まり「回答は差し控える」としている。

 盗まれた情報が実際に使われたかどうかは別にしても、楽天モバイルが第4のキャリアとして参入するにあたりノウハウが不足していたことは事実だ。

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