この記事は日経ビジネス電子版に『出前館が専用キッチン開設 ラストワンマイル物流、新たな覇権争い』(1月18日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』1月25日号に掲載するものです。

出前館が1つのキッチンを複数の飲食店に利用してもらうクラウドキッチンの拠点を都内に開いた。競合のサービスにはない特徴的な飲食店を集め、コロナ下で増える宅配需要をさらに広げようとしている。狙うのは目先のビジネスだけではないようだ。フードデリバリーはラストワンマイル物流のカギを握ると目されている。

デリバリーの飲食店向けキッチンを出前館が提供している

 出前館は昨年末、東京都江東区にクラウドキッチンを設置した。デリバリーやテークアウト向け調理用スペースとなるキッチンを、複数の飲食店に利用してもらう。建物には配達オペレーション室を設け、1階にバイクや自転車を駐輪する。調理と宅配の拠点を一体化することで、客の注文にすぐに対応できるようにした。

 飲食店が払う利用費は光熱費や家賃を含め月額18万円で、「飲食ビジネスにかかる初期費用を半分から10分の1以下に抑えられる」(出前館)としている。出前館は周辺の世帯の傾向から価格帯などのアドバイスをし、店側は飲食店の運用ノウハウを得ることもできる。出前館が飲食店の「孵化(ふか)器」のような役割を担う。

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