この記事は日経ビジネス電子版に『「大深度地下」工事は適正なのか、調布市の陥没で外環道と因果関係』(1月5日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』1月11号に掲載するものです。

東日本高速道路が東京都調布市で発生した道路陥没と外環道トンネル工事の因果関係を認めた。地表に影響はないとされる「大深度地下」工事だが、住民への補償が発生すれば外環道の事業性に疑問符が付く。リニア中央新幹線など他の大深度工事に影響を与える可能性も指摘されている。

東京都調布市の住宅街で2020年10月18日に見つかった道路の陥没現場。地下では外環道のトンネル工事が進んでいた(写真=共同通信)

 2020年10月、住宅街にぽっかりと開いた穴の大きさは5m×2.5m程度で深さは5mほど。すぐに埋め戻されたが道路のアスファルトが抜け落ちている映像は地中に生じた空洞で何が起きたのか、不安に感じさせるものだった。

 この地点より40m以上深い地下では、東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事を行っていた。国と東日本高速道路が設置した「東京外環トンネル施工等検討委員会」(委員長:小泉淳・早稲田大学名誉教授)が調査し、12月18日に中間報告を発表。陥没した周辺を「流動化しやすい層が地表面近くまで連続している特殊な地盤」としつつ、「トンネルの施工が陥没箇所を含む空洞の要因の一つである可能性が高い」と指摘した。

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