この記事は日経ビジネス電子版に『Go Toの裏にある不都合な事実、旅行会社の倒産「奇跡の数字」』(12月22日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』2020年12月28日・2021年1月4日号に掲載するものです。

年末年始の一時停止が決まった「Go Toトラベル」事業。苦境を訴える業界の声とは裏腹に、2020年の旅行業の倒産件数は低い水準にとどまる。コロナ禍での業界支援は必要だ。だが一律の支援措置が長引けば、業界の新陳代謝を遅らせる可能性がある。

多くの旅行会社が倒産を免れている
●観光業の倒産件数と国内旅行延べ宿泊者数の推移
注:倒産件数は帝国データバンク、宿泊者数は観光庁調べ。20年の数字は倒産件数が11月、宿泊者数は10月までの集計

 信用調査会社の関係者が「奇跡の数字」と呼ぶ調査結果がある。帝国データバンクが12月11日に発表した国内旅行会社の倒産件数だ。

 2020年1~11月の倒産件数は24件。月換算すると2.18件で、00年以降で4番目に少ない。同社の別の調査では、ホテルや旅館の倒産件数も11月までで111件と、リーマン・ショックで景気が冷え込んだ08年や、東日本大震災で旅行需要が低迷した11年よりも低い水準で推移している。

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