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この記事は日経ビジネス電子版に「月10億人利用 『インスタグラムは日本が磨く』米製品部門責任者」(11月27日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』12月7日号に掲載したものです

米インスタグラムの誕生から10年たち、世界の月間利用アカウント数は10億を超えた。個人が写真などで自己表現する場から、企業がビジネスに活用する場へと広がりを見せる。米本社の製品部門責任者は、世界のプラットフォーマーとの競争に勝つために日本に注目していると語った。

国内利用者は3300万人を超えた
●インスタグラムの月間利用アカウント数
注:インスタグラムの公表数値をベースに、その間を推定値として作成

 「進化のスピードが遅くなってしまうのが一番怖い」。製品部門責任者のヴィシャル・シャー氏は本誌の取材で、こう危機感を募らせた。写真に特化したSNS(交流サイト)として2010年に誕生し、世界で急速に普及。日本でも17年に「インスタ映え」が流行語大賞を受賞するなど、若年層を中心に一気に広がった。そんなインスタがなぜ危機感を抱くのか。

 背景には、様々なアプリのサービスが似てしまう「同質化」や新興勢力の台頭というネット業界の潮流がある。

 短文投稿サイトのツイッターは20年11月、24時間で投稿が消える機能を搭載した。インスタは16年に類似の機能「インスタグラムストーリーズ」を実装しており、ツイッターが後追いした。一方、インスタは20年8月に短時間の動画を投稿できる機能「リール」を発表。これは中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)が展開する「TikTok(ティックトック)」を後追いした形だ。