米ファイザーなどは11月9日、新型コロナウイルス感染症のワクチンで90%以上の有効性を示したと発表した。ワクチンの接種により発症リスクを10分の1に減らせるのであれば、大いに歓迎すべきだ。米モデルナも同じタイプで高い有効性を公表。いずれも症例が少なく、観察期間が短い点を考慮しないといけない。

 ファイザーは新型コロナウイルス(COVID-19)に対するワクチン「BNT162b2」について、ドイツのビオンテックと共同で第3相臨床試験を行っている。中間解析で90%以上の有効性を示したという。試験は米国、ブラジル、ドイツなどの154施設で、11月8日までに4万人弱が2回の接種を受けた。半数がワクチン、半数がプラセボ(偽薬)を、21日間空けて接種した。

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