コロナ禍に苦しむANAホールディングス(HD)。2021年3月期の最終赤字は過去最大の5100億円になる見通しだ。今後はレジャー需要を取り込もうと、ピーチ・アビエーションなどLCC(格安航空会社)との連携に活路を見いだす。消費者の離反や価格競争を招く懸念もあるが、ビジネス需要の回復が見込めない中、顧客を取り込む数少ない一手だ。

(写真=アフロ)

 「来期はあらゆる手を尽くして黒字化を実現する」。10月27日、ANAHDの片野坂真哉社長はこう話した。劣後ローンによる財務強化と合わせ、構造改革に取り組む。機材削減や路線網の見直し、社員のグループ外への出向といったコスト削減策が並ぶ中、目を引いたのがピーチなどLCCの強化だ。

 全日本空輸(ANA)はグループのピーチと、共同運航の検討を急ぐ。運航はピーチが手掛け、ANA便としても航空券が販売される形だ。ピーチが10月、成田空港の使用ターミナルをLCC専用の「第3」からANAが拠点とする「第1」へ変えたのはその布石だろう。

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