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国内化学最大手の三菱ケミカルホールディングス(HD)が10月23日に発表した社長人事は産業界を驚かせた。越智仁社長(68)が退任し、外部からベルギー出身のジョンマーク・ギルソン氏(56)が就任する。総合化学大手で外国出身者が社長に就くのは初めて。異例尽くしの人選から、同社の強い危機感がうかがえる。

会見は越智氏、橋本氏に加え、ギルソン氏がオンラインでフランスから参加

 外国出身者の社長就任が異例なら、選ぶ過程も異例尽くしだった。

 社内3人と社外4人が残った最終候補者のうち社外はいずれも外国人。社内候補にも外国人が含まれていた。コロナ禍で海外渡航が制限される中、面談はZoomによりオンラインで実施した。経営陣が直接顔を合わせないままに、ギルソン氏を選任している。社長交代は来年4月1日付。田辺三菱製薬を完全子会社化し、経営に区切りがついたとして退任を申し出た越智氏は6月の株主総会後に取締役も退く。小林喜光会長(73)は留任する。

 「パフォーマンス(実行力)、ポテンシャル(潜在力)、変革に向けたパッション(情熱)、パーソナリティー(人柄)の4点で突出し、我々が求める人材だった」。指名委員会委員長を務める橋本孝之・社外取締役は記者会見で選出理由をこう説明した。