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積水化学工業の男性元社員(45)が中国企業に情報を漏らしたとして10月中旬、大阪府警に書類送検された。元社員は2019年に解雇された後、同じ中国勢である通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)に再就職していた。日本人技術者は中国企業から引く手あまただ。日本企業にとって、情報管理を徹底する必要性が高まっている。

積水化学の元社員は潮州三環グループ社員に情報を漏らした容疑がある
●元社員を巡る主な出来事
(写真=共同通信)

 積水化学の事件を巡っては、同社の元社員が2019年5月に懲戒解雇された後、同年夏から今度はファーウェイに再就職していたことが日経ビジネスの取材で分かった。元社員は取材を受けた直後の20年10月16日、ファーウェイを退社している。

 元社員は、積水化学に研究職として在籍していた18年8月~19年1月に、スマートフォンのタッチパネルなどに使う「導電性微粒子」と呼ぶ電子材料の製造工程に関する機密情報を、中国企業に漏らした容疑がもたれている。