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国内の中古車市場が新車に先駆けて復調している。6月以降、販売台数は前年とほぼ同水準にまで回復。中古車販売大手のIDOMは購入者の増加を受け、今期業績を上方修正した。コロナ禍で新車市場が前年比2割減の水準に低迷するなか、「手ごろな移動手段」として追い風が吹いている。

(写真=PIXTA)

 中古車販売店「ガリバー」を運営するIDOMは10月14日、2021年2月期の業績予想を上方修正した。新型コロナウイルスの流行による来店客の減少を想定し、当初見込みは売上高が前期比6.5%減少の3380億円、営業利益は同36.2%減の58億円としていたが、いずれも前期並みに引き上げた。

 コロナ禍による需要押し上げがその要因だ。「テレワークの普及で地方で働くようになり移動手段としての車が必要になった人や、電車通勤を避けて車での通勤を選ぶ人が増えている」(IDOM)という。自動車メーカーが一時生産を休止したことで新車の供給が遅れ、比較的価格の安い中古車を買い求める人が増えたことも背景にあるようだ。