コロナ禍に苦しむ外食店を救済しようと10月1日に始まった「Go Toイート」が早くも見直しを迫られている。付与されるポイントより安い注文で、利ざやを稼ごうとする「錬金術」を防ぐための制限を設けた。問題の根底には見通しの甘さだけでなく、グルメサイトと外食店の根源的な利益相反関係がある。

「ポイントがなければ、あり得ないような利用の仕方が実際に生じた」
野上浩太郎農林水産大臣は10月9日に開いた記者会見で、制度設計の見直しを迫られたことを明らかにした。
Go Toイートは、グルメサイトなどインターネット経由で外食店を予約した来店客に、次回の支払いに使えるポイント(昼食は500円分、夕食は1000円分)を付与する制度。新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ外食需要を喚起する狙いがある。
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