東南アジア最大の格安航空会社(LCC)、エアアジア・グループが日本から撤退する。新型コロナウイルスの影響で経営が悪化し、不採算の日本路線を維持できなくなった。撤退の背景には、デジタル関連を新しい収益の柱とすべくグループ内の事業再編を進めていることがある。

<span class="fontBold">東南アジアLCCの雄エアアジアが転機を迎えている</span>(写真=AP/アフロ)
東南アジアLCCの雄エアアジアが転機を迎えている(写真=AP/アフロ)

 東南アジア最大の格安航空会社(LCC)、エアアジア・グループは10月5日、日本事業から撤退すると発表した。中部国際空港を拠点に新千歳や福岡、仙台、台湾・台北との往復便を運航していたが、世界的な渡航制限により経営が急速に悪化したことや、日本市場の回復が当面見込めないことから撤退が決まったという。

 新型コロナウイルスは世界の航空各社を窮地に追いやっている。エアアジアも例外ではなく、2020年4~6月期の連結決算では過去最大の9億9288万リンギット(約252億円)の最終赤字を計上。7月には大手監査法人のアーンスト・アンド・ヤング(EY)が「今後の見通しが不透明になっている」として投資家に注意を促す「継続企業の前提(ゴーイングコンサーン)に関する注記」を付けた。

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