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オリエンタルランドは9月28日、東京ディズニーランドの新エリアを開業した。コロナ禍で入園者数が限られる中、新エリアの投資を回収し、成長を続けるには収益力の強化が急務だ。ダイナミックプライシングの導入を含む価格戦略の変更で、客単価をさらに引き上げられるかが鍵を握る。

 新エリアは東京ディズニーランドの面積の1割弱を開発した一大プロジェクトだ。750億円を投じ、映画「美女と野獣」に登場する城の中を巡るアトラクションや、ミニーマウスに会える施設などを導入した。本来であれば、強力な集客装置となるはずだった。

 しかし、オリエンタルランドは7月1日に4カ月ぶりに営業を再開して以降、入園者数を通常時(約8万7000人)の半分以下に絞っている。入園者数が減少しても安全管理や感染症対策の観点から固定費はほとんど減らせない。そのため、「利益を確保できるギリギリ、時には少し下回る水準の運営状態となっているのでは」(SBI証券の田中俊シニアアナリスト)との声が出ている。