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三井住友銀行の初代頭取や民営化後の日本郵政の初代社長を務めた西川善文氏が82歳で亡くなった。安宅産業の破綻処理、イトマン事件対応、マツダ再建で辣腕を振るった“最後のバンカー”。不良債権処理と対峙し、バブル崩壊後の日本再興へ奔走した生涯だった。

 三井住友銀行の初代頭取を務めた西川善文氏が死去した。82歳だった。バブル崩壊後の不良債権処理に奔走し、激動の金融再編時代の中心にいた経営者だった。

激動の金融再編時代を駆け抜けた
●バブル崩壊から2010年までの主な金融の出来事
注:企業名は当時、HDはホールディングス、FGはフィナンシャルグループの略
(写真=左:東洋経済/アフロ、中:時事、右:毎日新聞社/アフロ)

 「やり足らんかなというところも、正直ありますけどね。こういう時代だったから、8年間は。やれる限りのことをやったんじゃないかな」

 2005年4月、三井住友フィナンシャルグループ(FG)が西川善文氏が同社社長と三井住友銀行頭取を退任すると発表した直後、西川氏は本誌の取材に対しこうつぶやいた。バブル崩壊の後遺症に立ち向かい、背負っていた重荷をようやく下ろしたかのような淡々とした口ぶりだった。