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NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」が悪用され、銀行の預金が不正に引き出された。キャッシュレス決済の競争で後じんを拝し、焦る中でセキュリティー管理が甘くなった面が否めない。IT(情報技術)をけん引し、日本のデジタル化を支える存在だけに、問題を引き起こした責任は重い。

NTTドコモは「本人確認が不十分だった」と謝罪した(写真=共同通信)

 「便利に使ってもらおうという考えだったが、本人確認が不十分だった」。NTTドコモの丸山誠治副社長は10日、預金が不正に引き出された問題についてこう謝罪した。

 ドコモ口座は、自分の銀行口座からお金をチャージし、買い物や送金に使える。犯人が何らかの手口で銀行の口座番号や暗証番号などを手に入れ、現金を不正に引き出した。ドコモが提携する35行のうち、11行で120件発生。被害総額は2542万円に上る。被害に遭ったほとんどの人が、ドコモの携帯サービスに契約していない人だ。

ドコモ口座を巡る不正の仕組み