代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインの価格が急上昇している。世界各国がコロナ禍での財政出動と金融緩和に動く中、当面の通貨安を警戒しての動きだ。機関投資家の参加も目立ち始めており、 金価格に追随する「不安の受け皿」になる日はそう遠くないかもしれない。

 「今年3月、1ビットコインが4000ドル台まで落ち込んだ時がチャンスだと考え、買った。あれからもうすぐ半年。価格は3倍近くになっている」

足元の価格は1万2000ドルを超えた
●ビットコイン価格の推移

 2014年からビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)に積極的に投資してきたプロボクサーの杉田祐次郎氏は、こう話す。杉田氏は1ビットコイン=300~400ドルだった頃からビットコインを買い、保有し続けていたが、19年に入って今年の春まではしばらく買うのを控えていた。

 ここにきて再び買い増したのは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各国政府と中央銀行が金融緩和の強化にかじを切ったため。通貨安を招き、将来的なインフレ懸念も高まりそうだと考えた。「金融緩和のおかげで株式市場は堅調だが、多くの投資家はやはり、相場が崩れた時の対応を考えている。ビットコインにお金が流れているのがその証拠だ」。杉田氏はこう話す。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り917文字 / 全文1428文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。