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金の国際価格が過去最高値を更新し、初めて1トロイオンス2000ドルの大台を超えた。価格を押し上げるのは、各国の金融緩和や政府の財政出動に伴い、通貨価値が低下することに対する懸念だ。株式市場の暴落に備えて金を持つ投資家も増えており、株式と金の値動きが連動する異常事態を生んでいる。

 「出かけることができないから家で身の回りの品を整理したところ、18金のピアスと指輪が出てきました。近くのリサイクルショップに持ち込んだら6万円以上の値段が付いたのでびっくりです」──。こう話すのは、千葉県在住の飯村佳子さん(仮名、65歳)だ。

 飯村さんのような「コロナ断捨離」で臨時収入を手にする人が増えている。理由は金の価格が歴史的な高値圏にあること。国際指標であるニューヨーク金先物価格はコロナ禍以降、約20%上昇。9年前に付けた過去最高値の1トロイオンス1923ドルを超えた。7月31日には一時1トロイオンス2000ドルを突破し、史上最高値を付けた。円建て価格も1グラム7500円に迫る勢いだ。