新型コロナウイルスの影響により安価なマイカーの価値が見直され、国内の中古車市場に復調の兆しが出ている。ただ各国の都市封鎖により中古車輸出は停滞し、新車販売の低迷で下取り車が市場に出回りにくくなっている。需給バランスが崩れた状況が長引けば、新車を含めた自動車の流通全体にも影響が広がりかねない。

<span class="fontBold">新型コロナウイルスの影響により、国内外の中古車流通に異変が起きている</span>(写真=PIXTA)
新型コロナウイルスの影響により、国内外の中古車流通に異変が起きている(写真=PIXTA)

 日本自動車販売協会連合会によると、6月の中古車(乗用車)の登録台数は前年同月比5.8%増の28万3405台。5月の同20.8%減から急激な回復となり、6月の国内の新車販売台数の同22.9%減とは対照的だ。新型コロナウイルスの感染拡大により、「3密」を避けて移動できる手ごろなマイカーのニーズが高まっていることが背景の1つにある。それでもある中古車販売店のスタッフは「需給のバランスが壊れている状態で、素直に喜べない」と浮かない顔だ。

 中古車は新車の乗り換え時にメーカーの販売店や買い取り専門店が下取りした後、オークションで売買され、中古車販売店に並ぶことが多い。この流通過程に2つの異変が起きている。

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